Local Core/Column/AI活用
広告運用レポートの作成を、AIで1枚3時間から15分にした方法
広告代理店事業を行うLOCAL COREが、自社の広告運用レポートを1枚3時間から15分にした実際のやり方。AIに毎回読ませている運用ルールと、導入でつまずいた点をそのまま公開します。
165分短縮作成時間は12分の1
0115分になって、何が変わったか
| 工程 | 以前 | いま |
|---|---|---|
| 数字を集める | 人が媒体ごとに書き出す | AIが取得する |
| 表に入れる | 人が転記する | AIが記入する |
| おかしな数字を探す | 人が目で見比べる | AIがルールで点検する |
| 報告文の下書き | 人がゼロから書く | AIが下書きする |
| 判断・最終確認 | 人 | 人(ここは減らしていない) |
残った15分は、ほぼすべてが「読んで、判断して、言葉を直す」時間です。作業の時間が減っただけでなく、考える時間の割合が大きく増えました。
02AIに渡している運用ルール(実際に使っているもの)
AIに「いい感じにまとめて」と頼むと、毎回違うものが出てきます。そこで私たちは、守ってほしいことを1つの文書にまとめ、AIが作業のたびに最初に読む形にしました。中身の一部を紹介します。
数字の扱い
- 表に入れるのは「その日1日分」の実数だけ。累計や月の合計は、AIに計算させず表の計算式に任せる
- 取れなかった数字は空欄にして、理由を記録する。推測で埋めない
- 広告の成果(コンバージョン)は後から増えるため、1本のレポートは同じ時点に取った数字でそろえ、取得した日を残す
- 前の期間と比べるときは、日数をそろえる
おかしな数字の見つけ方
- 前日から50%以上動いた数字、ゼロ件の数字、前回より減った月の合計には印を付けて報告する
- アクセス解析の数字は、昼の時点ではまだ途中の値のことがある。別の数字と突き合わせ、途中の値をつかんでいないか確かめる
報告文の書き方
- 結論は2文まで。1項目は1行
- 「やること」には、誰が・いつまでに・どれくらいの効果を見込むかまで書く
- 「確認します」で終わらせない。原因まで調べて書く
ルールを文章にしてからは、毎回同じ品質のレポートが出るようになりました。
03人が手放さなかったこと
予算を動かす、広告を止める、お客様に伝える言葉を決める。この3つは人が行います。
特に広告を止める判断は、AIの点検結果だけでは決めません。直近の数週間だけを見ると「成果ゼロ」に見える広告が、数か月の単位で見ると一番の稼ぎ頭だった、ということが実際に起きるからです。いまは、止める前に必ず過去6か月の実績を並べてから判断するルールにしています。
04導入してつまずいたこと
- ログイン切れで、数字がまるごと取れない日がある。 管理画面によっては毎朝自動でログアウトされます。取れなかったときは空欄のまま理由を記録し、担当者に知らせる流れにしました
- 扱うアカウントを取り違える。 複数の会社の管理画面を扱うため、作業の前に「どのアカウントで入っているか」を確かめ、違っていたら作業を止めるルールにしています
- 通知が多すぎると、誰も読まなくなる。 最初は作業のたびに報告を送っていましたが、1日1回の報告にまとめ、問題があるときだけ別に知らせる形に変えました
05よくある質問
Q. AIが数字を間違えることはありませんか?
あります。だからこそ、取れなかった数字を推測で埋めない、不自然に動いた数字に印を付ける、合計が前回より減っていないかを毎回点検する、という「間違いに気づける仕組み」を先に作りました。最終確認は人が行います。
Q. 同じ仕組みを自社でも作れますか?
作れます。最初に必要なのは、ツール選びではなく「自社のルールを文章にすること」です。LOCAL COREでは、このルールづくりから社内で回せるようになるまでをAI支援としてお手伝いしています。まずはお問い合わせからご相談ください。
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